まいにち

同じ田舎の道を
同じように車で通勤。

まいにち、おんなじ。

「まいにち田舎の自宅から田舎の病院の往復だけ。
　
　しかも車で。
　
　やばいよ。」

そんなこと言われたって、あたしはこの仕事するしかないし。

やめたくても今はやめられないし。
今は、たかがあたしみたいのでも、
一人でも抜けたらシフト回らなくなっちゃう。

こないだたくさんビルが並んでるところに買い物に行ってる時に言われた。
そんなこと言われたら、
今そこに立ってるあたしがなんだかすごい惨めな気がした。
すごくむなしくなった。

そんなおんなじことの繰り返しの毎日。

今日は一日しかない。
同じことは2度とは起こらない。

そんなこと言うのは簡単だけど、
実際あたしの毎日はおんなじことの繰り返しだと思えるわけで。

何も言い返せなかった。

何も言えない自分がイヤになった。

言い返せないってことは
『やばいよ。』
そういわれたあたしの毎日を認めること。

悲しいけど「そうだね」って言うしかなかった。

そうね。
あなたは毎日ラッシュの電車に乗って
都内に働きに行って、
お昼休みにはキレイなお店でランチとかして、
定時に仕事あがって、
帰りに遊んで帰ってくるんだもん。

あたしは田舎から車で通勤して、
田舎の病院で、
バタバタしてたらまともに休憩もとれずに、
急いでとりあえずお腹を満たして、
まわりになにもないから
ただまっすぐ帰るだけ。

あなたからみたら、さぞかしやばいんでしょうね。

あたしはあたしなりに頑張ってるんだよ…