逢いました。

2時間ぐらいだったけど
楽しかった。

待ち合わせの為に彼から電話が入る感覚。
幸せ。

『もう着いちゃったよ』と言うと
『マジ!?すぐ行くから!!』といつものんびり屋な彼が焦った声を出す。
懐かしい。

目の前に車が止まる。
ヒョコっとあたしが窓から覗くと、
同じようなポーズをする。
思わずあたしは笑顔になる。
待たされてたことなんか忘れてる。

隣に座る。
『久し振り。』そういって笑った彼は少し疲れていたようだった。
仕事の後、だもんね。

前と同じように彼はあたしの手を握って、
信号で車が止まればキスをした。
あたしは応じる。

―ねぇ？あたし好きだよ、やっぱり。
戻れないの？
今も前もしてることは一緒だよ？―

何度も口をついて出そうになったけど
喉の奥に飲み込んだ。

―大好きだよ…―
言いたい気持ちを押さえ込んだ。

言ってしまったら
彼をきっと困らせる。
本当に逢えなくなってしまうかもしれない。

彼が『今度○○行こう？マジ行きたいんだよね！』と言った。
あたしは笑顔で約束をする。

先日したサッカーの約束も入れたら
あと二回は彼に逢える。

でもね、ほんとに
何が変わったの？