なんだろう

前を向こうと思ったらメールが来た。

色んな気持ちが入り混じって
ドキドキしながら
メールを開く。

あたしと名前が似た、
あたしの友達へのメールの
誤送だった。

『間違ってるよ、あたしじゃないでしょ』
とだけ伝えた。


もう
思い出はしまおうって決めたのに、
考えないって決めたのに。

“色んな感情”の中には
間違いなく期待が入っていた。

やっぱりあたしが必要？

そんなことを思ってしまった。
つくづくあたしはしょうもない。

最近
クラスのやたら絡んでくる男の子と
意外に共通の趣味があって驚いた。
あたしが好きなのと、
彼が好きなのと、
ちょっと種類は違うけど。

『教えてやるから覚えろ!!』
そんな事を言われて
そんなやり取りがちょっと楽しかった。

けれど
やっぱりその場面で
彼との思い出が溢れてきた。

彼にもそう言われて
一緒に遊んで、
色んな事教えてもらって、
あたしの趣味はもっと楽しくなった。

今のあたしの好きなものは
彼にかなり影響されている。

あたしの趣味は
彼がいなかったら
きっとこんなにハマっていなかった。

そのクラスの男の子は
あたしが振られてひきずってたのを知ってる。
今は吹っ切れたと思ってるみたいだけど。

吹っ切れてないの、半端なの。
考えないようにしようって言う冷静な脳に
心がついていかない。