消えて。

毎晩、
楽しかった日を思い出さないように、
脳内を整理しようとする。

いっそ嫌いになれたらどんなに楽だろう。
…いつも思う。


あなたが、
『これからも友達でいよう、また遊ぼう』
なんて言ったから
あたしは
そうしてるように演じてる。

分かってる、都合よくキープされてるって。

それでもあたしは
嫌いになれなくて、
そうしてるうちにまた好きだって言ってくれるかもしれないって、
期待して、
考えて、
それが分からないように振る舞って。

もうあれから一ヶ月以上たったのに、
その事だけは遠い昔で、
一緒に笑ってたのがずっと前なのに、
つい最近なような気がしてしまう。


忘れなきゃ…

そうしなきゃあたしは駄目になる。